アルコール消毒液の適正使用について
2020.11.10 ソラリス薬局 (北広島) ブログ 各店舗から
11月に入ってから市街地でも初雪を観測し、少しずつ冬の訪れを感じる季節になりました。スーパーの食品売り場にも鍋料理の材料やスープの素がたくさん売られるようになりましたね。
温かい料理を食べて、インフルエンザや新型コロナウイルスを乗り切っていきましょう!
今回は、新型コロナウイルスの感染対策で需要の高まっている消毒用アルコールのご家庭での使い方や,保管方法についてお話させていただきたいと思います。
★火気の近くでは使用しないようにしましょう。
消毒用アルコールは蒸発しやすく、可燃性蒸気が発生するため、火源があると引火するおそれがあります。消毒用アルコールを使用する付近では、喫煙やストーブ、コンロ等、火気の使用はやめましょう。また熱せられることで、可燃性蒸気が発生します。直射日光やストーブ等の暖房器具の熱気が当たる場所等、高温になる場所での保管は避けましょう。
★詰替えを行う場所では換気を行いましょう。
消毒用アルコールの詰替えを行うときに、可燃性蒸気が発生するおそれがあります。この蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい性質があります。詰替えの際は、通気性の良い場所を選び、蒸気を滞留させないようにしましょう。また、誤飲や誤用防止のため、詰め替えた容器には「消毒用アルコール」、「火気厳禁」などの注意事項を記載しましょう。
★空間への噴霧は推奨されていません。
今のところ新型コロナウイルスに対する消毒に関する見解として、人がいる環境に、消毒や除菌効果を謳う商品を空間噴霧して使用することは、眼、皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあることから推奨されないとしています。消毒用アルコールは手指へのすりこみ、テーブルやドアノブなどの清拭に使用しましょう。
★手や指についたウイルス対策には、手洗いも有効!
手指のウイルス対策では、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水で15秒の手洗い→1/100に、石けん等で10秒もみ洗い+流水で15秒→1万分の1に減らせます。(手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はないと言われています)
手指の消毒等のため、消毒用アルコールを使用する機会が増えていますが、取扱いを誤ると火災等を引き起こすおそれがあります。特に冬はストーブやカセットコンロを使用する機会が多くなるので、十分な注意が必要です。万が一に備えて、各ご家庭にある消火器の保管場所や使い方、メンテナンスの方法、使用期限の確認なども行っておくとよいかもしれません。