メロリンガーゼあります
2023.03.03 ロイテ調剤薬局 大麻店 ブログ
こんにちは
当局では、メロリンガーゼが販売中です
メロリンガーゼとは、傷にはりつきにくく、傷から染み出る液(滲出液)を吸収しながら傷を保護できる高機能ドレッシングと言われています。
構造は3層になっており
【外表面】撥水処理ポリエステル不織布になっています。これにより、外部からの水分や汚れが染みにくくなっています。
【吸収層】ボリュームのあるコットン/ポリエステル繊維です。 自重の10倍の高い吸収性を発揮すると言われています。通常のガーゼより吸収量が多いため、ドレッシングの交換回数が低減します。また、上層への浸透速度を遅らせる構造のため、外装まで滲みにくくなっています。
【創傷適用面】患部にあたる部分になります。多孔性ポリエステルフィルムというつるつるした面になります。そのため、傷に貼りつきにくく、交換時に出血や痛みが出にくいです。
使用方法
1、傷を水道水で洗い、傷の周りの皮膚についている水分を拭き取ります。
2、医師に処方された薬剤があれば塗った上に傷をおおえる大きさのメロリンガーゼをのせる
3、テープなどで固定します。
当局では、滅菌済みメロリン(10×10)が1枚80円で販売中です。
≪実験してみました≫
実験の目的
・自重の10倍の吸収できるのか?
・吸収後の質感と外表面の着色は?
【外表面】湿布の様な質感
【創傷適用面】つるつるした質感
【吸収層】厚さは5mmといったところでしょうか
メロリンガーゼのみで、約2.8g 自重の10倍吸収できるなら28gまでできるかと
水の密度1g/mlと仮定して、28gの水にアズノールで着色
投入!
まるでおむつのCMみたいですね(笑)
吸収後の表面
外表面は着色していません。しかし、白色のため、吸収層の着色がぼやけて見える感じ
質感はサラサラしており、濡れている感じはありませんでした。
創傷適用面は約半分(14ml)くらいいれたときはしっとりしている感じでしたが、全部入れたとき(28ml)はべちゃべちゃになっていました。
28ml全部入れたときは、傾けると液がヒタヒタと落ちていきます
≪実験後≫
ガーゼの10倍量の水分を入れても外表面は湿った感じはありませんでした。創傷適用面は、半分ぐらい(14ml)まではさらっとした質感ですが、10倍も吸収するとヒタヒタと濡れた質感になります。メロリンガーゼは吸収力が高く、ドレッシング交換を何回もしなくても大丈夫なのかとおもいます。